先日、偶然知り合った友人のご実家が「無農薬のお米づくりに挑戦中」、いただいた新米が美味しい……!

無農薬の田んぼ、実際の生育や稲刈りや、どんな感じなんだろう?

「実際に、聞いてみたい!!! 見てみたい!!!」

そんな私のリクエストを軽やかに受け入れてくださいました。嬉しすぎます。。

嬉しすぎる見学と興味深いお話を、こちらでもシェアします🌟

「このあたりは土も水も良いんだよ」

土は、昔々洪水で田んぼの土が流れてしまったとき、稲作に最適のXXの土をここまで運んできたそうです。赤土と普通の土の混ざり具合がちょうどいいいらしい。

水は、飛騨のほうから田んぼまで、地下水で引いてきているそうです。「普通に水道水より美味しいよ」

周辺が山すぎると虫や草の被害が増えがち、このあたりは町・平地で、その点でもちょうど良いそうです。

なるほどぉ…… 土と水、環境……

倉庫を覗くと、農業機械の充実ぶりがすごい

ドーン。

めちゃくちゃ大きいトラクター。
農業機械を乗せるトラック。積み下ろしで動く部分は自作されたとか……
畦(あぜ)を作るための機械。

「まだあるよ、こっちも見る?」 裏にも倉庫がある!

「機械、使えるならどんどん使っちゃうよね。薬をまくのと違って稲へのダメージはないし

稲を守りながらの、草刈り機。
溝を掘り、田んぼ内を水が通りやすくするバイク。その名も「田面ライダー」!!!!!

「まぁ普通はみんな持ってない機械よね」

「方向転換するためには持ち上げないといけなくて、重い、年配の方には無理だな」

「↑この機械は……?」

「あぁ、これはリンゴを取るための機械。」

リンゴ……?

なんと、これらの倉庫自体も自作したそうで、「このリンゴの機械があれば屋根の工事も一人で出来るな」と購入したそう Σ( ̄ロ ̄ )

D.I.Y.精神がすごい……(クオリティもすごい……)

「今はみんなノウハウや体験談を公開してくれてるから有難い。昔は【これを教わるなら近所のこの人】だったけど、今はYoutubeに役立つ情報がゴロゴロ。

年齢なんて関係なくて【できる人】が先生。

どの先生に教わるか自分で選べちゃう。

素晴らしいよね。もっと自分の若い頃にもYoutubeあったら、楽しかっただろうなぁ~

完全に文明を活用している。

今も、十分に楽しそうです。

(笑顔が輝いています)

まだまだ機械はありましたが、このあたりで……

お米の不思議、美味しいお米?

「種は毎年買うことにしてる。自分の田んぼで作った種を使うと、年々、改良の特徴が消えて、先祖返りしていくと分かったから」

なんと、性質は元に戻ろうとする?? 自然の力とは偉大です……

「コシヒカリ」「ミルキークイーン」などは既に稲刈り済、今田んぼに残っているのは10月頃に稲刈りの、岐阜で有名な「ハツシモ」。前者は小粒、後者は大粒。「ハツシモは強くて育てやすいし収穫量も1.5倍~2倍、でも(だからこそ?)別の品種にもチャレンジしたくなるんだよね」

「(上の写真で)刈り取ったところは無農薬、手前のハツシモは無農薬じゃないけど(他の方の田んぼ)、刈り取り時期に農薬有無での見た目の違いはないよ」

「お米は、銘柄と産地と粒サイズが同じなら、とりあえずそれで十分美味しい」

と周囲にも言っていたら、漫画「美味しんぼ」にも同じセリフが登場して「そうそう! 同じ意見!」と思われたそうです(笑)。

無農薬のお米作りに、まさかの助手が登場

すぐ近くに、以前から無農薬に取り組まれている方がいるそうです。その方は、手で雑草を抜いているとか。

「最初は真似してみたけど、全然無理。無農薬はじめて2~3年は雑草で稲がやられて全然収穫できなかった」

その後、「鯉を放流する方法」……鯉は思うほど雑草を食べず鯉を狙うシロサギ対策など逆にてんてこまい、「合鴨農法(カモを放流)」……アイガモは思うほど雑草を(以下略)合鴨料理は美味しかった、「紙マルチ農法」……材料は高いし雑草は間から生えてくるし、「田んぼの土に米ぬかなど混ぜる」……効果が見えない…… など様々な方法に挑戦するも、目立った成果は得られず。

そのとき、ふと目に入ったのが……

ジャンボタニシ。

ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)……南アメリカの外来種、養殖用が野生化して水稲を食害することから駆除の対象となっている。農協からも駆除の薬が支給されるという。

「確かに稲も食べてるんだけど、雑草も食べてるぞ、と気づいて。『よし、ジャンボタニシくんと一緒に米づくりしてみよう』と、思いきって駆除をやめてみた」

すると……雑草の被害も減り、次の年から無事に収穫できるようになったそうです!

「ジャンボタニシくん~」 米づくりの相棒を探してくれています。

(もしかしたら、公的にはオフレコ情報かもしれません)

さらに大きいジャンボタニシも発見!

……と写真を撮ってみたんですが、比較対象を一緒に撮らなかったので全然サイズが分からないですね……

ピンク色のジャンボタニシの卵は触らないように!!!

ピリッとするそうです。

ピンク色のジャンボタニシの卵

元々は違う仕事をされていたそうですが、定年後、「農家の方々がどんどん高齢化していて稲刈りなど作業できる人がいない」と気づき、「じゃあ自分がやろうか」「楽しそうだし!」とトラクターを購入。

「せっかく農業機械があるなら!」と田んぼも買い増し。

「それなら美味しいお米つくりたい!」と今。

人気のあるお米産地は、実際に現場を見に行っているそうです。勉強熱心……なんて楽しそうな話っぷりでしょう……

引き続き、近くの田んぼの作業も手伝われているそうです。翌日も隣の稲刈りとのことでした。

これからの課題(?)は、「自分より若い人に後を継げるようにしていかないとなぁ」とのこと。

どなたか、いかがですか?

さらに色々お話を伺え、まだまだ聞きたいこともありましたが、今日はこのあたりで……今度、正式にインタビューを申し込みたいです♪

そんなこんなの、無農薬のお米「ミルキークイーン」「コシヒカリ」「アキタコマチ」

たまらん。美味しい……

料理上手な方々も「本当おいしかった! 欲しい!」との反応。ドドーンと売るほどはないそうですが、欲しい方はコッソリご一報ください……

新米は吸水率が高いので、水少なめでプリプリ仕上がります。

色々大変なこともあるだろう中、全身から「楽しそう」が立ち昇る姿、何だか聞いているほうもワクワクしました。

貴重な時間と田んぼ(お米)をありがとうございました!

「関さんぽStores」で、このお米が買えます!?

https://sekisanpo.stores.jp/

話を聞いているだけでワクワクする武田家のお米、ぜひ味わってみてください!

・数に限りあり
・時期によって取り扱う内容が変わります(コシヒカリ、ミルキークイーン、あきたこまち、ハツシモ、収穫やできばえ、準備の状況次第)

ご容赦ください。m(_ _)m

関連する記事

技術と情報=ITと、農業の未来。|関市で命を感じるマンガ

関さんぽ

岐阜県関市と隣接する市町村を、一緒に散歩しましょう!