関さんぽにも「まちベンチ美濃太田ラボ」の場の紹介を掲載しておりまして
① 地域の情報を得る。
https://sekisanpo.com/listing/machibench-lab/
② 道中で、水を飲む。トイレを借りる。
③ 美味しいソフトクリームを食べる。
④ 電動アシスト自転車「チャリカモ」をレンタルする。
(今後も新しい試みが始まりそうです!)
と、今できることは分かります。 が、一体どんな経緯で場ができたんだろう? 今後はどんな試みが?
詳しくは、代表・加藤シンヤスさんがインタビューに答えられている、こちらの記事をお読みください:
美濃加茂市を地域再生拠点のロールモデルに!【木曽三川電力みのかも・カモケンラボ代表 加藤慎康さん】
https://hiroba-magazine.com/2020/09/25/shikakenin-4/
おしまい。
「まちベンチ、カモケンラボ、電力会社、シンヤス村、なんか色々あって、まず筆者の理解力が……」
まちベンチを運営する「合同会社カモケンラボ」の理念に共感し、立ち上げチームメンバーとして三重県から飛び込んできたという、近藤たかひろさんにお話を伺いました。
「木曽三川電力みのかも株式会社」は、代表は同じですが、カモケンラボとは全く別の組織。地域のNPO・市民活動・若者への助成を継続的に行う「まちづくり支援会社」の側面もある電力会社です。
「合同会社カモケンラボ」(以下カモケンラボ)は、まちづくりの実験を続けていく地域商社で、僕たちはここに所属しています。この「まちベンチ美濃太田ラボ」(以下まちベンチ)も、まちづくり実験の拠点のひとつです。
「シンヤス村」は、加藤シンヤスが美濃加茂市の蜂屋地区に購入した3,000坪(!)の場ですね。まちづくり実験の最初の拠点、地域に開放して、誰もが気軽にノンビリできる場を……と試行錯誤中ですが、現在は主にカモケンラボの本社機能を果たしています。ヤギが2頭いますよ!
「シンヤス村」を里山の拠点とすると、「まちベンチ」は駅前の拠点。
当初は駅前に場所を見つけられず計画にありませんでしたが、「ここ使えるよ」と声をかけていただき、オープンすることができました。
現在もうひとつ、川の拠点を整備しているところです。元は活版印刷所だった場所で、体験ワークショップやカフェに活用していこうと考えています。
里山、駅前、川、どの拠点も、人や情報がつながっていく場を目指しています。
まち全体を大きな実験の拠点として、そしてみんなが喜んで実験に参加できるカタチで進んでいければ、楽しく持続可能なまち、持続可能な共生圏をつくることができると信じています。
カモケンラボ代表・加藤シンヤスさんのSNS投稿より
現在までの大きな取り組みとしては、まちづくり拠点の立ち上げ運営のほか、レンタサイクル「チャリカモ」、「里山×STEAM(MINOKAMO2030)」、ECアンテナショップの準備でしょうか。
美濃加茂市には、2019年に「ヤマザキマザック工作機械博物館」ができ、2020年には道のえき隣接のホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット・岐阜清流里山公園」が、2021年には「中部国際医療センター」完成予定など、今後もしばらく訪問者は減らないと思われます。
そんな中で、電動アシスト自転車のレンタサイクル「チャリカモ」。
このプロジェクトは、もちろんツーリズム(観光)充実の面もありますが、一義的には「外国人の雇用問題を解決する」という目標がありました。
美濃加茂市には元々働き手としての外国人が多く、市が生活しやすい環境や制度を整えたことで、今も人気が増しています。ただ、外国人家庭の子どもの多くが定時制学校に通い、その後の出口がないのが現状です。いわゆる雇用問題ですね。外国人の受け入れに不安をいだく企業も少なくありません。
そんな外国人の方々が、ボランティアではなく経済活動という形で、地域で活躍できるように。
市を訪れる外国人への案内ガイド。ポケトーク50台も準備していますが、各拠点にフロントスタッフが必要です。また、お店やイベントへの外国人視点のアドバイス。例えばお店のメニューも、外国人に魅力的に伝えるためには、日本人のセンスとは違う書き方があるはずです(世代ごとにも違いますよね)。
そういった雇用を目指していましたが…… 予想外のコロナ禍、直近では積極的な訪問客の誘致はむずかしく、今はコロナ禍が落ち着いたあとの準備を進めている感じですね。
「チャリカモ」のポート(乗り降りできる駐輪場)は、美濃太田駅前の「まちベンチ」だけでなく、「ぎふ清流里山公園」にもあり、さらに「リバーポートパーク美濃加茂」にも設置いただけることとなりました。市内あちこちを自由にめぐれるよう、今後もポート整備とマップ紹介など進めていきます。
科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)。アート(Art)、数学(Mathematics)の5つの領域を対象とした理数教育に創造性教育を加えた教育理念。知る(探究)とつくる(創造)のサイクルを生み出す、分野横断的な学びです。
STEAM教育って?
https://steam-japan.com/about/
2000年代にアメリカがテクノロジー社会の国家戦略としてかかげたSTEM教育、そこにArt(芸術と教養)が加わり、全世界に広がっているのがSTEAM教育です。これまでの詰めこみ教育とはちがい、自ら見つけた課題に自由な発想と試行錯誤で向きあう能動的な教育で、これから重要となる「探求心」「表現力」「創造力」が伸びるとされています。
「里山×STEAM(MINOKAMO2030)」は、そのSTEAM教育を、この美濃加茂市で実現していくプロジェクト。子どもはもちろん、大人も対象です。①美濃加茂市の課題を発見→②アイディア→③実際に形にする→④まちの人たちや有識者に反応を聞く、までをセットにしています。
ありがたいことに、市外の企業からも「こんな社員研修をしたい」とさまざまな問い合わせがあります。オフィスと違う里山空間で、架空の課題ではなくリアルな課題に真剣に向きあえることで、自社サービスにも新たなアイディアが湧いたり、企業の価値をあらためて見直せたという声をいただいています。
子どもたちについては、先生の負担問題で部活が減っていく傾向にありますが、ただ減らすだけで学生時代の体験は満たされるのか。学校ではないあたらしい部活(まちベンチ部?)に混ざるイメージで、大人×子どものコミュニケーションの場に、すこしずつ関わってもらえたらと思っています。
例えば最近は、地元の高校生たちが、まちベンチで「冬こそ食べたいソフトクリーム」を企画しています。
起業家をつくりたいわけではなく、課題に向きあって調べる中で、多様な世界と自分の可能性を知ってもらうこと。
美濃加茂市の「里山千年構想」ともリンクします。子どもも大人も、まちとのリアルな接点が増え、「失敗してもいい」とチャレンジを繰り返していける空気の中で、みんなで試行錯誤しながら「新時代の里山」のアイディアに取り組んでいく、そんな美濃加茂市の良さが広がっていくといいですね。
里山千年構想の三本柱:「里山整備」「資源活用」「里山活用」
里山千年構想 – 美濃加茂市ホームページ
「新時代の里山」を提案し、人々が年間を通して訪れたくなる里山をめざし、「里山都市」としての美濃加茂市を全国に発信していきます。
http://www.city.minokamo.gifu.jp/shimin/contents.cfm?base_id=6590&mi_id=1&g1_id=2&g2_id=0
今、担当のすずちゃんが必死でサイト整備をしています(笑)。
名称は「シェアみのかも オンラインストア」。
美濃加茂市の特産品を、全世界に届けます。取り扱う商品も今後どんどんふえていく予定です。美濃加茂市内、魅力的なものが本当にいろいろあるんですよ! 楽しみに待っていてください。
以上、近藤さんが丁寧に教えてくれました。みるみる分かったぞ~
近藤さんは、地元の三重県でもまちづくり・地域活性化に7年間、取り組まれていたそうです。『美し国おこし・三重』(三重県主催のまちづくりプロジェクト)のプロデューサーをされていたこともあれば、地域活性化への熱量から「東海若手起業塾」にもエントリー、4期生として掲載されている姿も発見しました👀。(ついでに関市まちづくりNPO「ぶうめらん」北村さんを2期生に発見👀)
「そんな中、壮大なビジョンで旗をふる代表・加藤の姿を見て『一緒にやってみたい!』と思っていて……メンバー募集に勢いよく手を挙げました(笑)」
地元のまちづくりに熱く関わった経歴を持つ近藤さんだけでなく、役所職員の立場からまちを見つめた経験、自然大好きで有機農業にも挑戦、コーヒースタンド経営からまちづくりへ……など、さまざまな背景を持つ多彩なメンバーが、カモケンラボそして「まちベンチ」の立ち上げと取り組みを支えています。
今後も、ブロックチェーンを活用した「デジタル地域通貨」の社会実験や将来のプラットフォームづくり? ローカルSDGsといわれる「地域順環共生圏」のファーストプロジェクト?? 興味深いキーワードが飛びかっています。
(また近藤さんにおしえてもらお~っと😃)
引きつづき、要注目です!!!
◆まちベンチ休業日
12月26日(土)〜1月6日(水)
1月7日にお会いできる事を楽しみにしています!
よいお年をお過ごしください。
岐阜県関市と隣接する市町村を、一緒に散歩しましょう!
農薬不使用で楽しく育つ、武田家のお米。
令和5年産の新米が届きました!【数量限定】