美大・芸大を目指す若者たちが、岐阜県内はもちろん、県外の名古屋等からも通ってくるという関市の絵画教室。
この「アトリエ波」での本格的な個別指導を経て、目指した大学に合格、著名な企業のデザイン等で活躍している生徒たちも少なくないそうです。
私たちの生活から、芸術は切り離せなくなっています。小さな 小物製品のデザイン、雑誌の紙面を飾るイラストからそのレイ アウトまで、映画、テレビ、音楽クリップ…服飾、ジュエリー、 デザイナー住宅、工業生産品、ウェブデザイン…。これら全て においてデザイナーが存在し、彼らの手によってイメージの世 界が具体化され、形になっているのです。
アトリエ 波はそんなクリエイティブな能力を持ち、新しい世界を作り出そ うとする「芸術家の卵」を育てるスペースでもあるのです。
https://www.ccn2.aitai.ne.jp/~big-wave/japanesemain.htm
教室の壁には、これまで通った生徒たちの作品のうち「アトリエ波でお預かり(合格!)」判定されたものが飾られています。
「それぞれ良いと判定したポイントがあります。良い作品を目にすることで、今の生徒たちもレベルが上がります」
教室では「もっとこうしたら良くなる」「ここの考慮が足りない」など真剣で厳しい指摘が多く飛び交い、「お預かり」判定が出ることは滅多にないため……「この作品はお預かり!」と伝えたら泣き出した生徒もいるとのこと。
この作品は光と影をネガポジ表現で上手に表現している、この作品は1本の線が有効的なデザインとなっている……など、作品ごとに解説は尽きず、美術デザインへの想い、ひとつひとつの作品への愛を感じます。
5歳~小6対象の小学生絵画教室も開催
「まずは自由に表現することを楽しんでほしいですね!」
机の上には、小学生たちが作ったという版画の年賀状。
「アトリエ波では、小学1年生から彫刻刀を使います。危ないと禁止するのでなく、使い方をきちんと教える。使い方を学んで、自分で管理できるようになる。そういう基本からですね」
「アトリエ波」主宰者・波多野篤さん
波多野篤さんは関市で生まれ、芸術家の道を志して東京の美術大学に進学。
関市に戻った後は、創作を続けながら、子どもたちの道を拓く教師となります。
1995年に「アトリエ波」を起業。最初は一軒家の一部での教室開催だったとのこと。
2006年、当時の貯金等をすべて使い、現在の「アトリエ波」を新しく設計・建築。
本気で創作に取り組めるアトリエができました。
ご自身も創作活動を続けながら、絵画教室(予備校)の主宰、さらに関市の一部小学校での美術講師もされている波多野さん。
アトリエ波主催「食と美と音 小さな秋の文化祭」in 本町BASE
2023年11月19日、本町BASEで開催されたイベント。
波多野さんの作品や、関市の写真家の方の作品、アトリエ波の生徒たちの作品や、関市の小学校の子どもたちの作品も会場を彩っていました。
▼子どもたちの金魚ねぶた
この投稿をInstagramで見る
音楽も芸術。
アトリエ波の一室は、楽器や機材がつまった「スタジオ」となっていました。
さまざまな方法で、芸術に触れる機会を提供してくれています。
清流の国ぎふ文化祭2024「ちーオシ」関市コミュニケーターに任命
清流の国ぎふ文化祭2024(2024/10/14~11/24)
https://gifu-bunkasai2024.pref.gifu.lg.jp/koku-shou-bunsai/
2024年の10月から11月にかけて、国内最大の文化の祭典を岐阜県で開催します。文化芸術活動を通して、清流がもたらした自然、歴史、伝統、技、文化など、岐阜県の魅力を発信していきます。また、年齢、性差、障がいの有無などにかかわらず、誰もが参加できる新たな交流によって、人と人とのつながりや生きがいを生み、新しい未来の創造につなげていきます。
「ちーオシ」とは
清流の国ぎふ文化祭2024に先立って、県内全市町村それぞれ決定する地域の推し。「ちーオシ」を軸に作られた地域ごとのオブジェが、文化祭で展示される予定です。
関市ではWebやイベント会場、学校等から合計723のちーオシ案が集まったそうです。
そして、決定した関市の「ちーオシ」は……
「あらけねぇ火
すんどる水
どえれぇええ土」
関市の発展は、土と水と火があり、そこに営みがありました。この自然を後世に受け継いでもらいつつ、物作りの原点に帰った町作りを目指して……の想いを込めて、関市らしい独特な方言をあえて使いました。
この投稿をInstagramで見る
さぁ、この関市の「ちーオシ」でどんなオブジェが作られていくか……
今から楽しみです!
文化や芸術の真髄にふれられる関市の「アトリエ波」、貴重な場所です。