これまでの体験記「①肥料散布→②田植えと③米ぬか散布→④草取り編」「⑤田んぼの生き物調査編」はこちらをお読みください。

10月9日 ⑥稲刈り

実るほど頭を垂れる稲穂かな

除草剤などの農薬を使わず有機肥料で育った稲穂たち。

ついにこの恵みを刈っていきます!

せっせ、せっせ……

「鎌」を使って稲を刈り、束にまとめ

せっせ、せっせ……

まとめた稲穂の束はコンバインで脱穀(モミを分離)します。

せっせ、せっせ……

せっせ、せっせ……

せっせ……

「さて、手作業はこのあたりにして、ここからは機械を使いましょう」

機械ってすごいなぁ!!!!!

手での稲刈りは3mほど。残りはコンバインがフルパワーで刈ってくれました。

金色の野を駆けめぐるコンバインと日本酒。
手で精米にチャレンジする子ども。
相変わらず虫取りに余念がない子ども。
突如登場するドローン

稲刈り完了、ドローンが上から記念撮影してくれました。

12月18日 ⑦洗米体験(小坂酒造場

今日は、精米したお米を洗っていきます。

「合図があるまで、水の中で米袋をひっくり返し続けてもらいます」

洗米工程をストップウォッチで管理する杜氏さん。

せっせ、せっせ……

「おぉ……これは(も)結構、重労働なやつだ……」

杜氏さんの丁寧なチェックの下、洗い終わった米袋が次々と水にひたされていきます。

水にひたしておく時間=浸漬(しんせき)の時間も、ストップウォッチで秒単位で把握。

「これは水から上げてOKです」

洗米から、こんなに細やかに管理されているんですね!

このあと小坂酒造場で行われる工程について、小坂社長に案内いただきました。

お米は蒸され、麹菌をプラスされて麹室(こうじむろ)で麹へ。

麹室の横では仕上がったばかりの麹を乾燥。麹をつくる最後の「枯らし」という工程で、表面積を大きくして早く乾燥が行われるよう、山型の筋が付けられているとのことです。

小坂社長「皆さん、麹を味見してみますか?」

麹の味見! いただきます。

噛むと甘み。

ご飯用の白米とは当然別モノ、甘くてどこか酸味も感じられる……

この麹が、水と混ぜられ、また酵母や蒸米が加えられ、日本酒として仕上げられていきます。

小坂社長から引き続き、工程図と共に丁寧な解説。

最後に質問タイムもあり、日本酒好きにはたまらない時間でした。

ところで、小坂酒造場には、こんな博物館のようなミニチュア工程展示もあります。

(配置されたドラえもんが子どもたちを惹きつけていました)

ところで、小坂酒造場には、アート作品やフリーピアノが置かれたスペースもあります。

日本酒好きでなくても楽しめる酒造場。素敵です。

そして、ついに、その日がきました――

2月19日 ⑧新酒を味わう会(小坂酒造場

「自分たちが関わった出来たての新酒をその場で自由に試飲、最高に美味しいし、感無量ですよ~!」

噂に聞いていた「新酒を味わう会」当日。

残念ながら、今回はコロナの状況を鑑みて「試飲は中止、香りを楽しむのみ」となりましたが……

それでも出来たての新酒が注がれる光景に、目も心もワクワクします。

「加水をしていない『さんやほう』原酒と、飲みやすいように割り水をして店頭に並ぶ『さんやほう』の2種類で、香りを比較してみてください」

香りを楽しんだあとは、参加者へのお土産もいただきました。

美濃市のお菓子、小坂酒造の酒粕。ありがとうございます!

この酒粕で作った甘酒、美味しかったな~

最後に、事前注文してあった「さんやほうサポータークラブ」でないと買えない「さんやほう原酒」と、特別価格で購入できる「さんやほう新酒」をゲット。

並ぶ日本酒。目の保養。

自分たちが田植えから成長を見守ってきた無農薬のお米が、こうして日本酒になったのです。

今年の「さんやほう」、出来ばえはどうでしょうか?

皆さんの食卓にあがったら、ぜひ感想を教えてくださいね!

小坂社長にQ&A「原酒に自分で割水できるの?」「原酒のシュワシュワは何?」

「新酒生は飲みやすいように15.3度に1.5度ほど割水がしてあります。
同じ量を割水すれば同じ度数にはなりますが、使用する水が違うと同じ味にはならないでしょう。弊社の場合は井戸水を使用しています。関市の場合は、ほぼ弊社とみのにしきの圃場と同じ長良川水系だと思います。大まかには同様ですが、井戸水はカルキなどの雑味もなく、実際にとても甘くておいしいと思います。その違いが表れるのではないかと思いますが、最近は水道水を仕込みに使うお蔵さんも増え、逆にそれがおいしいと思う方もみえると思います。
色々試していただいて、こんな飲み方もおいしかったよ、というご意見がありましたら、ぜひ教えて下さい。よろしくお願いします!」

「原酒生は、搾り機から搾ったものを直接びんに詰めています。これはいま流行りの無ろ過生原酒というもので、大きな特徴としては、酵母がアルコールを作る時に作る炭酸ガスが一緒にびんに詰められます。ガスは酸味に通じますので、より爽やかな印象を与えます。ただし、ガスは徐々に抜けていきますので、開栓後はお早めに。
どちらも冷蔵庫に入れておけば、びん内で、熟成が進み5月頃には味がのってきます。
そこまで持つかどうかはわかりませんが情報まで😅」

2022年(令和4年)さんやほうサポーター募集!

今年も5月14日(土)の肥料散布からサポーター活動を始めます。お友達を誘ってご参加ください。

上記の活動予定のうち、予定あう日の参加だけでもOKです🙆

「日本酒好き!」
「日本酒づくりに興味ある」
「農業体験したい」
「無農薬の現場が知りたい」
「自然と戯れたい」

「サポーターしか購入できない原酒が気になる」

などなど……興味わいた方はぜひ、初回5/14(土)~の参加をご検討ください!

4/16(土)~17日(日):百春(小坂酒造場)はじめての有料試飲会&新酒即売会

波多野杜氏がその持てる技を注ぎ込んで醸した、ふだんは目にすることのないレアな日本酒の試飲もたくさんご用意いたします。

!?

当日販売チケット1200円
試飲は最大8杯分(500円のお買物券付)

!!?

つつつつまり 500円は購入一部とすると 700円で8杯とな……?

百春は間違いなく美味しい、さらにレアな試飲もあると……

紫竹友梨さんチェロ・ミニコンサート予定
両日11時半、13時半(各回30分)

すばらしき企画に感謝。

日本酒好きな方、うだつの上がる町並み散策しながら、現地でお会いしましょう♪

場所の紹介

さんやほうサポータークラブ(有機米づくり)

小坂酒造場

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